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「ポストファクト」時代のバランスのとり方

2017/ 06/ 17
                 
最近気になっているのが「オルトファクト」「ポストファクト」時代にどうバランスをとるかということです。


目次

①「ポストファクト時代」とは?
②「ポストファクト時代」に潜む危険
③どんな対策を取るべきか



①「ポストファクト時代」とは


そもそも「オルトファクト」「ポストファクト」とは、トランプ政権になってからよく聞かれるようになった言葉で、「1つの事実に対していろいろな解釈が成り立ち、複数の真実、それぞれの真実がある」といったような考え方の事です。

これは昔からよくある事ですが、特に最近これが堅調になっている原因が次の3つだと思われます。

(1)SNSで、事象の一部分だけが強調され、強いイデオロギーとともに拡散される
(2)そもそも事実でない、不確かなことが、事実として拡散されイデオロギーを強化する
(3)SNSは意見が近い人とつながっているため、視野が無意識に狭くなっていく


以前はTVや新聞などのメディアがある程度、見解を統一して、時間をかけて広がっていたものが、今はあっという間に広がり、しかも立場で解釈がどんどん離れていきます。

これが、「オルトファクト時代」だと思います。



②「ポストファクト時代」に潜む危険


ここで私が危惧しているのが、「事実の把握」「深い考察」が難しくなっている事です。
(1)では事象の全体を把握することができず、本当の事実は何か、全体像、前後関係をきちっと把握できません
(2)(3)も不確かな事実の積み上げで、状況の認識、判断の前提条件ができあがってしまい、適切な分析と判断ができなくなります

現在は社会が複雑化していて、単純に物事を判断できる状態ではありません
にもかかわらず、こういった状況が進むことは、今後社会の大きな問題の原因の1つになるのではと考えます。

特に、左右のイデオロギーを持つ方が、1つの事実に全く違う見解を持ち、お互いが相手を「オルトファクト」だと言っている状況に強い危機感があります。


③どんな対策を取るべきか


この対策として私が行ているのは、次の2つです。
・違うイデオロギーの意見を確認し総合して判断する(バイアスを加味する)
・何が「実際に起こった事」なのかじっくり情報を集める事(一次情報を重視)


これからも自分の意見が「オルトファクト」にどこまで影響されているかチェックしながら、バランスをもって物事判断できるようにしていきたいと考えています。

余談ですが、こういった客観的な判断を支援してくれるサイトがあると助かるなと思います。
イメージとしては1つのニュースに対して次の情報もセットで分かるサイトです。
 ・ニュースの元になっているデータや情報を、出展が確実性の表記とともに見れる
 ・そのニュースに対して、左右それぞれの意見と、バイアスが数値で分かる


Wikiのような形でみんなが協力して、こういった判断を支援するサイトができればいいなと思っています。

余談:
先日のマイケルサンデル教授の特番ではまさに「オルトファクト」で対立状態になっている、トランプ派と反トランプ派の討論による、お互いの理解を模索していました。
ポイントは直接会話をすること、そしてそれを整理する人間がいる事だと思いました。
お互いを攻撃し合っていても、溝が深まるだけで問題は解決しないし、より良い解決策も見つからないので、こういった取り組みが必要だと思いました。
                         
                                  

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